2004年07月13日 |
エプソン、光データ通信向け面発光型半導体レーザ「VCSEL」 |
高速伝送・低消費電力の高性能、年内に発売 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:セイコーエプソン |
幕張メッセ国際展示場の「インターオプト'04」が13日に開幕、セイコーエプソンが出展したデジタル家電向けの光データ通信に最適とされる高速伝送・低消費電力の面発光型半導体レーザ「VCSEL(ヴィクセル)」が注目された。 このVCSELは将来のデジタル家電や情報通信機器の分野で標準化が予想されているもので、しきい値電流が平均1.2mA、伝送速度が5Gビット/秒で低消費電力・高速伝送が実現できるという。 VCSELを内蔵した光トランシーバーの「光信号による光データ通信」と従来の「金属線による電気信号」の伝送比較を行い、光データ通信の優れた性能を紹介している。年内に発売の予定。 VCSELについては酸化型VCSEL構造を採用し、5Gbpsの高速駆動を低消費電力で実現。標準的な両面電極タイプに加え、片面に全電極を配置したフリップチップ対応タイプ、アレイタイプもラインアップしている。今後は高速化(10Gbps)や長波長化(1,310nm帯)への対応についても製品開発を進める予定である。 ほかにインクジェットマイクロレンズ(IJML)を展示。独自のインクジェット法を用いてレンズ材料を吐出させ、形成した微小レンズで、IJMLをVCSEL発光部に形成することで放射角を低減、PD受光部に形成することで光軸トレランス・入射効率を向上させる。光学設計が容易になる。 また、OSA(Optical Sub Assembly)をSFF(Small From Factor Pluggable)型光トランシーバに対応した光伝送モジュールと光受信モジュールとして出品している。これはギガビットイーサネット、ファイバチャンネルなどの高速データコミュニケーションに最適としている。問い合わせはTEL/070-6122-0073。 |