2004年03月12日
三井化学、中国に世界最大級PTAプラント申請
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三井化学

 経済成長の続く中国に、高純度テレフタル酸(PTA)の生産拠点建設を計画している三井化学は12日、同国・江蘇省張家港保税区に対して、PTAの製造・販売会社の設立と投資に関する認可申請を11日付で行ったと発表した。
 
 認可を得しだい、同地区に100%出資の「三井化学(張家港)有限公司」を設立し、すでに取得済みの50万平方メートルの工業用地に、同社技術による年産60万トンと、1系列当たりでは世界最大級のプラントを建設する。プラントの完成は、今後の認可時期にもよるが、同社では2008年中の操業入りを目指している。

 同社はPTAをコア事業の一つと位置づけており、現在、岩国(山口県)に3系列年産75万トンのほか、インドネシアに1系列45万トン、タイに2系列90万トンと、グループで合せて年産210万トンの生産能力をもっている。2005年秋にはタイに3号機(年産50万トン)が完成する予定で、中国の新プラントが操業開始する2008年には、これらの設備と合わせ、同社グループの生産能力は年産320万トンとなる。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/04312004.tif