2004年05月19日 |
中国政府、小規模石化計画を制限へ |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
中国の国家発展改革委員会(NDRC)、中国人民銀行、中国銀行監督管理委員会は4月30日、共同で通牒746号を出し、経済の過熱化を押さえ貸付リスクを管理するため産業政策と貸付政策の調和を強化する方針を明らかにした。 石油化学や繊維、鉄鋼、アルミ、建材、機械、医薬等の各業界が対象となるが、一定能力以下のプロジェクトや環境に悪影響を与えると見られる技術を使用するプロジェクトは審査の対象となり、計画中止に追い込まれる可能性も出ることになる。 この方針を実行するため、NDRCは金融組織を含む各レベルの関係組織に対し、既存の生産設備と新規プロジェクトを審査する組織をつくるよう指示した。 対象となるプロジェクトは、審査の間、建設工事が中断され、金融機関は融資を停止する。既に建設が完了した設備については、操業停止の最終期日が指定されることになる。 制限リストに載った石化製品(新設)には以下のものがある。 60万トン/年以下のエチレン 20万トン/年以下のPE 7万トン/年以下のPP 20万トン/年以下のSM 10万トン/年以下のPS 20万トン/年以下のPVC(EDC法) 8万トン/年以下のPVC(アセチレン法) 10万トン/年以下のクロルアルカリ 10万トン/年以下のアクリロニトリル 10万トン/年以下のABS 22.5万トン/年以下のPTA 20万トン/年以下のEO/MEG 20万トン/年以下の酢酸(エチレン法) 15万トン/年以下の酢酸(メタノール法) 10万トン/年以下のカプロラクタム 10万トン/年以下のPET その他 |