2004年06月03日
ダウとクウェートの石化会社PIC、関係強化のため2つのJV設立
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 ダウとクウェート石油公社の子会社PIC(Petrochemical Industries Company)はこのほど、石化分野での関係強化のため2つのJVを設立すると発表した。

(1)MEGlobal社 :EGの製造・販売のための50/50JV
(2)Equipolymers社 :PET、PTAの製造・販売のための50/50JV

 ダウ(旧UCC)とPICはクウェートに両社それぞれ45%ずつ出資のEquatePetrochemical Companyを持ち、エチレン、PE、EG を生産している(加えてPIC所有のPPプラントの操業を受託)。両社はさらに、第2期計画としてエチレン、EG、SMを2007年の稼動予定で建設することを決めている。(PICは別途、パラキシレンとベンゼンのプラントを建設)

 今回のJVはクウェートでの両社の協力関係をクウェート国外にまで及ぼすもので、ダウにとってはコスト的に有利な原料の追求が狙いであり、PICにとっては海外進出が目的。

 具体的には、MEGlobal社の場合は、ダウのカナダのEG製造設備の権利の半分をダウがPICに譲渡する。原料エチレンは引き続きダウが供給する。MEGlobal社は米国と欧州のダウの工場で生産したEGの余剰分を外販する。クウェートのJV製品の販売も検討されている。
 
 Equipolymers社については、ダウがPET/PTA事業の権利(ドイツとイタリアの設備を含む)の半分をPICに譲渡する。