2004年10月25日 |
中国・上海高橋石化のフェノール完工、ビスAで三井化学と合弁 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:帝人、三井化学 |
(上海発=特約)シノペック子会社の上海高橋石化は、上海ソウケイ地区の上海ケミカルパークに年産20万トンのフェノール/アセトン工場を完成した。12月から商業生産を開始する。工事は2001年1月から建設予算75.6百万ドルで着手していた。16.24万トンのキュメンを含んでおり、来年スタートする上海賽科石油化工(SECCO:BP/Sinopec/上海石化JV)の90万トン・エチレンセンターから原料の供給を受ける。 上海高橋石化は上海の浦東地区にフェノール/アセトン合計それぞれ12万トン、4万トンの2つの工場を持っており、効率の悪い後者を改造する予定。 さらに、上海高橋石化は三井化学とのビスフェノールAのJVを計画している。ビスフェノールAの事業化検討を実施していたシノペックと、ポリカーボネート向けを中心に需要が急拡大している中国でコア事業のひとつであるビスフェノールAの次期生産拠点構築を検討してきた三井化学が提携するもので、本年12月予定で50/50のJVを設立し、上海ソウケイ地区の上海ケミカルパークで12万トンのビスフェノールAを生産する。 上海高橋石化によると、原料フェノールは上海高橋石化が新工場から供給、製品販売先には 浙江省嘉興でポリカーボネート5万トンプラントを建設している帝人が含まれている。 |