2005年05月26日 |
住友化学、シンガポールでMMA事業を大幅拡張 |
モノマー9万トン、ポリマー5万トン設備を新設 08年春完成 |
【カテゴリー】:経営(海外) 【関連企業・団体】:住友化学 |
住友化学は26日、内外で需要が好調なメチルメタクリレート(MMA)の生産規模を大幅拡大すると発表した。08年春完成をめどに、総投資額約200億円をかけて、シンガポールにモノマー(第3プラント)年産9万トン、ポリマー(第2プラント)同5万トンの新プラントを建設する。 同社は、MMA事業を基礎化学部門の戦略事業と位置づけ、独自の技術でモノマーの直酸法製造技術や、導光板用などの光学用ポリマー用連続バルク重合プロセス、押出板製造技術などを開発するとともに、アジア市場を中心に事業の拡大を図ってきた。 アジア市場でのMMAの需要は、キャストシート、エマルジョン、樹脂分野など従来用途の伸びに加え、液晶ディスプレイやプロジェクションテレビ向けなどのIT関連材料用などに急増しており、年率7%以上の高い伸びが見込まれている。またMMAモノマー供給能力は当面、世界的にも限られており、需給の逼迫状態は続くと見られているる。 今回の能力拡張により、同社グループのシンガポールでのMMAモノマー生産能力は、既存の第1プラントと、現在商業運転準備中の第2プラントと合わせて22万3,000トン、日本、韓国を加えたアジア3拠点全体では41万3,000トンとなる。ポリマーは、シンガポールで合計10万トン、アジア全体では24万4000トンとなる。ともにアジア最大の規模だが、同社は今後とも独自技術の強みをいかし、同事業を積極的に拡大していく方針である。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1117079445.pdf |