2005年07月11日
エクソン・アラムコの福建コンビナート起工 エチレン80万トン
石油精製から一貫体制、08年完成
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 福建石化・石油精製計画のパートナー:Sinopec、ExxonMobilとSaudi Aramcoは8日、福建省泉州(Quanzhou)の現地で起工式を行った。Sinopecと福建省の50/50合弁の福建煉油の既存の製油能力を400万トンから1200万トンに拡張するとともに、エチレン80万トンのクラッカー、65万トンのPE、40万トンのPP、100万トンの芳香族プラントを建設するもの。投資額は35億ドルで、2008年完成を予定している。

 同計画にはExxonMobilが25%、Saudi Aramcoが25%、中国側(Sinopec、福建省)が50%出資する。上海Secco(BP)、BASFーYPC、中海シェルに次ぐ4番目の外資合弁石化計画となる。

 同計画は当初、1997年10月にエクソン/アラムコと福建煉油でFSの実施で合意し、99年2月にはFS作業が完了している(当初計画ではエチレン60万トン、PE45万トン、PP30万トンで、他にか性ソーダ26万トン、PVC30万トン、PO4万トン等を含んでいた)。
 
 1999年11月に当時の江沢民主席がサウジ訪問の際に、政府間で石油精製計画(既存の精製能力400万トンから1200万トンに拡張)に合意した。2002年10月には中国政府がFSを承認、昨年12月に製油所計画の基本設計作業を開始した。