2006年01月10日 |
中国政府、2つのエチレン計画承認 |
【カテゴリー】:海外(行政/団体) 【関連企業・団体】:なし |
(上海発=特約) 中国政府は昨年末、PetroChinaの成都計画、Sinopecの天津計画の2つの大規模エチレン計画を承認した。 PetroChinaの成都石油化学コンプレックスは、四川省・成都の北西約40kmの彭州に建設される。PetroChinaが51%、成都市が49%出資する。投資額は24.7億ドルで、エチレン能力は80万トン、2008年までにスタートする予定。誘導品の詳細は明らかにされていない。 原料ナフサは 隣接する甘粛省と陝西省のPetroChinaの製油所から貨車で輸送される。(PetroChinaは甘粛省の蘭州石油化学から成都経由で重慶までの石油パイプラインを建設したが、これはガソリンとディーゼル油専用となっている) Sinopec の天津石油化学(旧称 天津聯合化学)は天津市の大港地区でのエチレン100万トン計画の承認を受けた。以前にはSinopecとSaudiAramcoとのJVとの情報があったが、計画はSinopec単独の計画で、投資額は24.8億ドル、既存の750万トンの製油所を1250万トンに拡張し、エチレン100万トンを新設する。2008年中の完成を目指す。こちらも誘導品の詳細は明らかにされていない。 天津石油化学の現在の能力はエチレン 20万トン、パラキシレン 38万トン、PTA 30万トン、ポリエステル 27万トン、ポリエステルファイバー 16万トン、同フィラメント 9万トン。 |