2006年02月20日 |
広州石油化工、エチレン80万トンへの増設認可取得 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
(上海発=特約) シノペック子会社の広州石油化工は15日、国家発展改革委員会からエチレン増設計画の認可を取得した。既存の20万トンから80万トンに増設する。誘導品にはHDPE、EVAが含まれるが、詳細は明らかにされていない。当初の計画では2008年までにスタートする予定であったが、需要サイクルが下降期に入ることから遅らせる可能性もある。 原料は自社製油所から供給する。同社では精製能力を770万トンから1200万トンに増設中で、本年にスタートする。 現在の同社の誘導品能力は、PE200千トン、PP110千トン、SM80千トン、PS46千トン、ブタジェン35千トン。エチレン生産量は、2004年が217千トン、2005年が214千トンとなっている。 なお、シノペックは昨年春、中国で石油精製能力の拡大を狙うエクソンモービルとの間で、製油所の1800万トンへの拡張と、エチレンの80万トンへの増設を共同で実施することについて話し合いを行っているが、その後進展がみられず、今回のエチレン増設は広州石油化工が単独で実施する。 エクソンモービルは、シノペック、サウジアラムコとの福建石化・石油精製計画にも参加している。 (既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=16664 ) |