2006年03月10日
ダウとBASF、過酸化水素法PO生産の合弁契約締結
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:BASF、ダウケミカル

 ダウは8日、BASFとの間で両社が共同開発した過酸化水素法プロピレンオキサイド(HPPO)技術を使って新しいPOプラントを建設する合弁契約を締結したと発表した。

 合弁会社はベルギーのアントワープに30万プラントを建設し、2008年初めにスタートさせる。両社が50%ずつ引き取る。また別のJVがHPPO技術を保有するとともに、更に技術開発を行う。

 HPPO技術は1995年からBASFが研究してきたもので、多量の過酸化水素を使用し、「水以外の副生成物を生じない」というのが特徴。過酸化水素の供給でソルベイと組んで商業生産の準備をしていたが、2002年8月にダウと共同研究行うことを決めた。
 
 ダウは2001年にエニケムのポリウレタン事業を旧UCC/エニケムのPEのJV・ポリメリ持分と交換した際にこの技術を取得していた。両社は2004年に本技術で共同で商業生産することを発表している。