2006年09月07日

バイエル、上海ケミカルパークで3工場の開所式

【カテゴリー】：海外（経営） 【関連企業・団体】：バイエル

（上海発＝特約） 　バイエルは5日、上海ケミカルパークで3工場の開所式を行った。 　完成したのはポリカーボネート工場の第一期 10万トン/年、粗MDIのスプリッター（モノマー/ポリマー分離）8万トン/年、及びHDI 3万トン/年のプラント。 　PC工場は450百万ドルを投じたもので、2008年までに第二期工事で倍増し、20万トン/年とする。原料ビスフェノールAは同地で建設する20万トン/年プラント（完成時期未定）の完成まではワールドワイドに購入する。 　バイエルによると、アジア太平洋地域はPCの最大市場で、昨年は世界市場全体270万トンの半分以上の150万トンが販売されている。このうち、台湾、香港を含む Greater China だけで65万トンが販売され、年率18%の伸びを示している。 　ポリウレタン原料も上海でのバイエルの事業の中心の一つで、今回のMDIのスプリッターはそのスタート。2008年に世界最大の35万トン/年のMDI設備がスタートする。2009年には16万トン/年のTDIもスタートする。 　バイエルでは2003年から同地でポリウレタンベースのCoating 材を生産しているが、今回3万トン/年のHDI をスタートさせる。更に2万トン/年の増設も予定している。（同地にはBASF、ハンツマン、上海クロールアルカリ等のイソシアネートコンプレックスがある。 　 　　既報　http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=19558　） 　2009年末までに、バイエルの上海ケミカルパークでの総投資額は18億米ドルに達する。 　 　バイエルのアジア太平洋地域の販売は2005年には15.5%伸び、46億ユーロとなった。Greater Chinaでは24%の伸び率で12.6億ユーロとなっている。