2006年10月30日
韓国GSグループの山東省パラキシレン工場、近く商業生産開始
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 青島麗東石油化学の山東省青島のパラキシレン工場が近く商業生産を開始する。9月に工場が完成したが、中国政府が原料のナフサの輸入を許可せず難航していた。この問題が解決し12月初めからは商業生産を始める。

 青島麗東石油化学は韓国GSグループ(2005年にLGから分離)のオーナーの一族のシンガポール法人GSアロマティックスが設立した。2005年にオマーン石油が出資、現在の株主はGSアロマティックス 60%、オマーン石油 30%、現地のRed Star Chemical Groupが10%。

 同社の製造能力は、パラキシレン 700千トン、ベンゼン 250千トン、トルエン 150千トン、ラフィネート 113千トン。青東には、ほかに40万坪の土地を確保しており、今後事業拡
大に取り組む。

 GS Caltex でなく、一族の個人投資で会社を設立したのは、中国では個人投資が有利なためとされている。

 GS Caltexは河北省に同社100%の廊坊佳世化学工業をもち、PPやエンプラのコンパウンド2万トンを生産しており、5万トンへの増設を検討している。

 また、同社は本年2月に中国青島市経済技術開発区でGSガソリンスタンド1号店の起工式と現地法人GSカルテックス石油の開所式を行った。青島一帯でガソリンスタンドと整備のチェーン事業にも本格的に乗り出す。