2006年12月26日 |
Sinopec のSM合弁、海南島で生産開始 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
(上海発=特約) Sinopecと江蘇省江陰市の江陰嘉盛化工(Garson) の50/50の合弁会社、海南実華嘉盛化工(Hainan Shihua Garson Chemical )の新しいSMプラントと原料エチルベンゼンプラントは10月に完成し、11月中旬から順調に生産を行っている。 立地は海南島の海南洋浦経済開発区で、SMの能力は年産8万トン。 原料は隣接するSinopecの製油所の Hainan Refining Chemical Company (HRCC)から供給している。HRCC はこれより前に800万トンの製油所を完成させている。 JVでは中国科学院大連化学物理研究所が開発した技術を使い、HRCCのベンゼンとFCCドライガスからのエチレンからSMを製造している。 SMは江蘇省江陰市のGarsonの発泡PS用に供給される。同社では2系列合計15万トンのEPSプラントを持っており(更に6万ー8万トンの第3系列を検討中)、これまでは一部のSMを日本や韓国から輸入していた。今回の完成で輸入量は減少することとなる。 Garsonでは別途、ノルウエーの化学品物流会社 Odfjell とのJV、Odfjell Garson Odfjell 55%、Garson 45%)を設立し、江陰市の江蘇経済開発区にケミカルターミナルを建設している。第1期として、50,000 dwt のバースと100,000 cbm タンクを建設している。 なお、海南実華嘉盛化工の設立時には、SMプラント完成後に、10万トンのPSプラント建設の噂が出ていたが、現在は話は進んでいない模様である。 |