2007年09月25日
メタネックス、中国のDME計画に参加
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

(上海発=特約)

 世界最大のメタノール会社のカナダのメタネックスは540万ドルを投じて、河北省の新奥集団(XinAo Group)子会社のXinNeng (Zhangjiagang) Energy が江蘇省張家港市に建設中のDME計画の持分の20%を取得した。

 現在20万トンプラントを建設中で11月にスタートする。第2期では能力を100万トンに拡張する計画で、メタネックスは第2期にも参加する。

 原料メタノールはメタネックスが輸入する。張家港は揚子江に近く、物流面で有利である。両社の契約で、メタネックスは第1期用に年間30万トンのメタノールを供給する。

 メタネックスでは、DMEへの最初の投資によりDME業界の知識を深め、中国や世界各国で今後の拡大を検討するのに役立てたいとしている。

 DMEはLPGに15〜25%を混入して都市ガスとして使用でき、また、ディーゼル代替のクリーンな燃料にもなり、発電にも使用できる。

 新奥集団は河北省廊坊市に拠点を置くコングロマリットで、都市ガス、エネルギー機器、不動産、バイオケミカルなどの事業を行っている。

 同社は内蒙古自治区のオルドスでもメタノール/DME計画を行なっており、世銀の国際金融公社(IFC)との間で総額1億4,500万ドルの包括融資契約に調印している。

 第1期は2007年末までにメタノール(60万トン)とDMT(40万トン)を建設、第2期として2010年までにメタノール 180万トンを建設する。

 なお、張家港市では久泰化工(Jiutai Chemical)が30万トンのDMEプラントを建設中で、年末にスタートする。第2期として2008年に70万トンプラントを建設する予定だ。