2008年03月18日
藍星グループ、天津でシリコーンモノマー建設
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

(上海発=特約)

 ChemChinaの子会社の藍星グループはこのたび、天津の臨港工業区で大規模なシリコーンモノマー(メチルクロロシラン)製造の子会社を設立することを明らかにした。

 設立するのは Bluestar OrganoSilicone (Tianjin) Companyで、本社が23%、江西省南昌にシリコーンモノマー工場を持つBluestar New Chemical Materialsが52%、Rhodiaから買収したシリコーン事業のBluestar France Companyが25%を出資する。

 能力は400千トンで、第1期 200千トンは2009年後半にスタートの予定。既にNDRCの認可を受けている。

 Bluestar France Companyの技術を使用する。第2期 200千トンは5年以内に完成させるとしている。

 また、同地でシリコーン製品の生産を行い、この工場からの引取りを増やす予定だが、詳細は明らかにされていない。

 2004年10月にフランスのローディアと藍星集団がシリコーン事業での提携で覚書を締結、翌年5月に天津でローディア技術によりメチルクロロシランのプラントを建設する合意書を締結した。年産20万トン(スター時10万トン)のメチルクロロシラン工場で、生産開始は2007年第1四半期を予定していた。

 ローディアはローヌ・プーランの特殊化学品部門が独立したもの。(残ったライフサイエンス部門はヘキストと合併してアベンティスとなり、本年8月、サノフィと合併してサノフィ・アベンティスとなった)

  既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=16200

上記提携時に、両社はそれぞれのシリコーンの上流及び下流分野での活動をグローバルに戦略統合する可能性について2006年央までに検討することとしていた。

 この検討の結果と見られるが、2006年10月に藍星集団はローディアとの間でローディアのシリコーン事業を買収する契約を締結した。

  既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=20048

 この結果、ローディアのシリコーン事業は藍星集団の子会社 Bluestar France Company となった。

 今回の計画はローディアとの合弁計画を藍星集団で実施するもので、能力は合計、第1期とも倍増している。

 なお、藍星集団では上記の通り、Bluestar New Chemical Materials が江西省南昌市に能力200千トンのシリコーンモノマー工場を持っており、2010年にこれを300千トンにする計画である。

 藍星集団は天津の臨港工業区でシリコーンモノマーのほかに、多くの化学工場の建設を計画している。

主なものは下記の通り。
 PTMEG:30千トン
 フュームドシリカ:10千トン  
 MDI :100千トン
 PC:10千トン
 メチオニン:140千トン
 苛性ソーダ:200千トン
 1-4 ブタンジオール:55千トン
 フェノール/アセトン: 300千トン  
 ビスフェノールA:150千トン
 ブチルアルコール:150千トン