2008年12月02日
ダウとクウェートのPIC、石油化学合弁契約締結
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

ダウとクウェート石油子会社PICは12月1日、合弁会社設立契約と付随契約に調印したと発表した。

両社は昨年12月に計画を発表している。
 既報  http://chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=24670

設立する合弁会社はK-Dow Petrochemicals で、出資比率は50:50。2009年1月1日に営業を開始する。
ダウの既存事業を移し、ポリエチレン、エチレンアミン、エタノールアミン、ポリプロピレン、ポリカーボネートを製造販売し、ポリプロピレンの技術ライセンス、関連触媒の販売を行なう。

新会社は設立後に、両社に15億ドルずつの配当を支払う。

PICは新会社参加で75億ドルを支払い、配当15億ドルを受け取るため、ネットで60億ドルの支払いとなる。
ダウは事業売却額マイナス出資で75億ドル、配当15億ドルで、合計90億ドルを受け取る。

ダウとPICは2004年に2つの50/50JV、MEGlobal(エチレングリコールの製造販売)、Equipolymers(PETレジン製造販売)を設立しているが、これらは新会社に移される。

  既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=13751

新会社の予想売上高は110億ドルで、MEGlobalとEquipolymers の売上高を加えると、150億ドルとなる。

新会社設立については、既に米国とEUの独禁法当局、米国の対米海外投資委員会の承認を得ている。