2008年12月19日
シノペック、広西チワン族自治区でPPプラント建設開始
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

(上海発=特約)

 シノペックと広西チワン族自治区政府は12月16日、同自治区北海市の鐵山港でPPプラントと製油所移転の建設開始の式典を行なった。

 シノペックは市内に年産50万トン(日産1万バレル)の小規模製油所を持っているが、新立地に200万トンの接触分解設備、300万トンの原油貯蔵設備などとともに、接触分解からのプロピレンを原料に、PP 20万トンプラントを新設 する。

 投資額は610百万ドルで、完成後は、PPのほか、LPG 324千トン、ガソリン 660千トン、ディーゼル 800千トン、溶解オイル 60千トン、船舶オイル 435千トンを生産する。旧製油所は廃棄する。

 同社は当初、現在の製油所が小規模であり、かつ環境問題もあるため、同地で 800万トンの製油所の建設を計画した。しかし、ペトロチャイナが近くの欽州市に1,000万トンの製油所建設の計画をたてたため、NDRCは重複投資を恐れ、共同投資を勧めた。

 この結果、両社はペトロチャイが70%、シノペックが30%出資のJV 「ペトロチャイナ広西石油化学」を設立し、欽州市に1,000万トンの製油所を建設することとした。現在建設中で、2009年にスタートする。
 原料の原油はPetroChinaが出資しているスーダンの原油を輸入する計画となっている。

 これはJVではあるが、完全にペトロチャイナが主体であるため、シノペックは将来的には北海市に製油所を新設する積りとみられている。