2009年01月19日
中国環境保護省、騰龍グループのPX/PTA移転計画を承認
【カテゴリー】:海外
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(上海発=特約)

 2007年12月、福建省と厦門市当局は、住民の反対運動を受けていた騰龍アロマティックスの厦門市海滄投資区での芳香族計画を取り止め、これを福建省Zhangzhou市の古雷半島に移転させることを決定した。

  既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=23207

 中国環境保護省は12日、この移転計画を承認した。

 騰龍アロマティックスは20億ドルを投じて、PX 800千トン、OX 160千トン、ベンゼン 228千トンのプラントを建設する。予算には環境対策投資が122百万ドル含まれている。

 当初の厦門市海滄投資区での投資額 13.5億ドルから5割程度の大幅な増額となった。

 これとともに、厦門市海滄投資区で計画されていた翔鷺石油化学の第2期PTA計画も新立地に移る。730百万ドルを投じてPTA 100万トンプラントを建設する。これも環境対策投資を1億ドルを含んでいる。

 翔鷺石油化学の第1期PTAは当初能力は45万トンであったが、2005年までに120万トンとし、その後デボトルネッキングで現在は150万トンとしている。騰龍グループでは日本や韓国からの輸入PXにより厦門市海滄投資区でPTA、PETレジン、繊維の一貫生産を行っている。

 この立地で大規模芳香族生産計画及びPTA第二期計画の最終承認を取得しながら、芳香族計画について反対運動を受け、建設を中断していた。