2009年04月20日
住友化学、「ラービグ第2期計画」の共同企業化調査実施
【カテゴリー】:経営(海外)
【関連企業・団体】:住友化学
廣瀬 博社長

 住友化学は20日、サウジアラビアン・オイル・カンパニー(サウジ・アラムコ)と、「ラービグ第2期計画」について、共同でフィージビリティ・スタディー(企業化調査)を実施するための基本的な枠組みを定めた覚書を締結したと発表した。

 「第2期計画」は、このほど稼動した世界最大級の石油精製・石油化学統合コンプレックス「ペトロ・ラービグ社」の「第1期計画」の拡張計画として、同社とサウジ・アラムコで詳細検討を進めるもの。2010年第3四半期に完了する予定。操業開始は、2014年第3四半期を目途にしている。

 新たに確保するエタン、ナフサを原料にエタンクラッカーや芳香族プラントの新増設を行い、EPR(エチレン・プロピレンゴム)、TPO(熱可塑性エラストマー)、MMAモノマー、カプロラクタム、ナイロン6樹脂、アクリル酸、SAP(高吸水性樹脂)などの誘導品事業を展開する。

 第1期計画が汎用製品中心だったのに対し、第2期では世界最大級への規模拡大とともに将来、成長が見込まれる高機能分野への進出を目指しているのが特徴といえる。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1240208512.pdf