2009年07月07日
中国政府、BASF-YPCの南京コンプレックス新増設計画を承認
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 シノペックとBASFは7日、シノペックとBASFが2008年3月に提出した両社のJVの南京のエチレンコンプレックスBASF-YPCの増設計画のFSを、7月1日付で中国政府が承認したと発表した。

  既報  http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=23657

 約14億ドル(当初計画では9億ドル)を投じて、既存のエチレンを60万トンから74万トンへ増強するとともに、新しく10基のプラントを建設、既存3基のプラントを増強する。

 承認された計画は以下の通り。
・エチレン増強 74万トンに。

・酸化エチレン誘導品のチェーン
  酸化エチレン増強
  ブチルグリコールエーテル、ノニオン界面活性剤、アミン類(エタノールアミン、エチレンアミン、ジメチルアミン)
  DMA3

・高吸水性樹脂(アクリル酸チェーンの拡大)

・プロピオン酸とアルデハイドの増強

・オキソC4の増強

・C4コンプレックス(ブタジエン、2プロピルヘプタノール、イソブテン、ポリイソブテン)

 シノペックによると、増設は2011年までに稼動する。

 また既報の通り、シナジー効果を高めるため、隣接するBASFとシノペックのJVのYangzi-BASF Styrenics をBASF-YPCに統合する。同社はシノペックが40%、BASFが60%の出資で、SM、PS、EPSを製造販売している。