2009年07月13日 |
中国、シノペック天津石化計画へのSABICの参加を承認 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:SINOPEC |
SABICは7月11日、中国国家発展改革委員会(NDRC)が、現在建設中のシノペックの天津石化計画へのSABICの参加を承認したと発表した。 昨年の6月にシノペックとSABICは戦略的協力契約を調印し、シノペックが建設中の天津の新しい石化コンプレックスを50/50JVとし、新たにSABIC技術によるポリカーボネートの生産を追加することを検討することとした。 シノペックは既に天津の大港石化基地にエチレン20万トンのコンプレックス(PE12万トン、PP30万トンほか)を持っている。 シノペックと天津市は大規模石化計画をたて、1997年頃にダウケミカルと中国側(SINOPEC/天津市)の50/50 JVが検討された。 しかし、ダウが経済性を理由に撤退した。 その後、天津市は外資企業の参加を求め、サウジアラムコとの合弁の報道もあった。またSABICも2004年4月にシノペックに対して本計画に関心ありとの意向を示したが、そのときは進展はなかった。 シノペックは2005年末に単独での拡張計画の承認を受け、2006年6月に着工した。 既存の500万トンの製油所を1250万トンに拡張し、エチレン100万トンを新設するもので、誘導品は以下の通り。 LDPE 30万トン HDPE 30万トン PP 45万 EOG 42万トン その他、ブタジエン、フェノール、ブテン-1。 2006年1月のサウジのアブドゥッラー国王の最初の公式訪中を機に、SABICがシノペックとの交渉を再開した。 |