2009年11月11日
電気化学と積水化学、PVA樹脂を合弁事業化
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:積水化学工業、電気化学工業

 電気化学工業と積水化学工業の両社は11日、ポリビニールアルコール樹脂(PVA樹脂)製造のための合弁会社を来年4月共同で設立すると発表した。
 
 電化は現在、青海工場(新潟県)にPVA樹脂年産28,000トン設備をもち、塩ビ樹脂分散剤やガラスペーパー、接着剤、繊維のり剤など幅広い用途に向けて事業展開中だが、競争力強化のための戦略補強を模索していた。
 
 一方の積水化学は、自動車の合わせガラス用中間膜(ブチラール樹脂)の大手メーカーで、PVA樹脂はその原料となる。今年7月、米セラニーズ社からPVA事業を買収し米国(テキサス州、ケンタッキー州)と欧州(スペイン)に生産拠点を取得したが、今後需要の増大が見込まれるアジア地域にも安定供給先が必要なところから、有力なパートナーを求めていた。
 
 両社は、2010年4月をめどにPVA樹脂製造のための新会社を設立し、電化から青海工場内の製造設備を譲り受け生産を行う。製品のPVA樹脂は両社に供給する。
 
 新会社(社名未定)は、本社を東京都中央区日本橋室町に置き、資本金は10億円(電気化学51%、積水化学49%)。詳細は今後協議して詰める。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1257922338.pdf