2009年12月11日
住友化学、大連にメチオニンと農ポリフィルム新会社設立
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:住友化学

 住友化学はこのほど、中国の大連に大連金港集団有限公司と共同で、飼料添加物のメチオニンと高機能農業用ハウスフィルム(農業用ポリオレフィン系特殊フィルム)の製造・販売を目的とした合弁会社「大連住化金港化工有限公司」を設立した。

 住友化学は現在、愛媛工場に年産10万トンのメチオニン生産設備を持ち稼働中だが、海外需要が好調なため、2010年第1四半期完成をめどに4万トンの増設工事を進めている。
 
 メチオニンはタンパク質を合成する必須アミノ酸のひとつで、主として養鶏用の飼料添加物としてトウモロコシや大豆に混ぜて使われている。世界人口の増加、開発途上国や新興国の経済成長に伴う食肉需要の増大、健康志向による鶏肉人気の高まり、などから需要は中国、アジア各地で増大を続けている。
 
 このため今年9月大連に合弁会社を設立し、住化技術による年産2万トン設備の建設計画に着手した。
 
 一方、「農POフィルム」は、経済発展、人口増加の著しい中国では、農業用フィルムの市場のさらなる拡大が見込まれることから、今回、メチオニンとともに年産4000トン規模の工場を建設し、現地生産することにした。


【大連住化金港化工有限公司の概要】
(1)社名  : 大連住化金港化工有限公司(Dalian Sumika Jingang Chemicals Co. Ltd)
(2)所在地 : 中国遼寧省大連経済技術開発区
(3)資本金 : 515百万人民元
(4)設立  : 2009年10月
(5)代表者 : 董事長  福林憲二郎(住友化学 取締役専務執行役員)
(6)出資比率: 住友化学 80% 大連金港集団有限公司 20%
(7)事業内容: 液体メチオニンおよび高機能農業用ハウスフィルムの製造、販売
(8)生産能力: 液体メチオニン 20,000トン/年 高機能農業用ハウスフィルム 4,000トン/年