2009年12月15日
チッソ 英社と中国でスパンボンド不織布の合弁事業化検討
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:チッソ
岡田俊一社長

 チッソは15日、英国の不織布メーカーであるFiberweb plc社との間で、スパンボンド不織布製品のアジア地域での合弁事業化について検討を開始したと発表した。

 新会社は、日・英両社が持つスパンボンド/スパンメルト製造技術を活かし、主に紙おむつなどの衛生材料やパーソナルケア用品向け素材製品を生産する。

 事業化にあたっては、中国を始めとするアジア諸国のパーソナルケア用品市場が戦略的に最も重要と判断しており、特に中国でのスタートが有力。両社は合弁会社設立に向けて共同市場開発チーム(Joint Marketing Team)を発足させ、FSによって計画内容を詰めるが、50:50の合弁会社を現地に設立、原料ポリマーを外部購入して溶融し不織布の製造販売を行う予定。

【岡田俊一・チッソ社長の話】
 当社は複合繊維技術をベースにしたスパンボンド事業を展開しており、特に複合スパンボンド製品は国内外のユーザーから高い評価を得ている。今回、世界的にスパンボンド事業を展開しているFiberwebと、アジア地域での共同事業の可能性について、合同でマーケティングを行なうことで合意した。両社技術の融合と市場での経験をあわせ、顧客満足度の高いジョイントベンチャー企業が創出できると確信している。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1260858571.doc