2010年01月25日
BraskemとPetrobrasの石油化学事業統合
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

Petrobras(ブラジル国営石油会社)とOdebrecht(Braskemの主株主)は24日、Petrobras 40%/UNIPAR 60%出資のQuattor Petrochemical のUNIPAR持株を買収し、Quattor をBraskemに統合すると発表した。買収額は478百万ドル。

また、PetrobrasのBraskemへの出資を増加し、Petrobras とOdebrechtがBraskemでの意思決定を共同で行う。
このため、両社は持株会社BRK Investimentos Petroquimicosを設立する。

Quattor PetrochemicalはPetrobrasが40%出資、UNIPARが60%出資し、それぞれの以下の子会社を供出して設立されたもの。
 Petrobras拠出:
  RioPol:エチレン 520千トン、PE 540千トン 
  Suzano:PP 750千トン
 UNIPAR拠出:
  PQU:エチレン 500千トン
  Polietilenos :PE 270千トン
  UNIPARの化学部門 

Braskemのエチレン能力は1,340千トン、PEは1,220千トン。

なお、PetrobrasとBraskemのJVとして他に、Ipiranga(PE 550千トン)、Copesul(エチレン 1,135千トン)、Petroflex(エラストマー)があるが、これが新Braskemに統合されるのかどうか、現在のところ不明。

これにより、Petrobrasの石化事業とBraskemを統合して新Braskemが誕生することとなるが、同社は熱可塑性樹脂業界でアメリカ大陸最大のメーカーとなる。

ブラジルの5つの州 (Sao Paulo, Rio de Janeiro, Rio Grande do Sul, Bahia and Alagoas)に26の工場を持ち、年間売上高260億ドルとなる。