2010年02月26日
シノペック鎮海煉油化工、新エチレンセンターのポリプロ工場を先行稼動
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:SINOPEC

(上海発=特約)

シノペック子会社の鎮海煉油化工(ZRCC:Zhenhai Refining & Chemical Co.)は2月10日、浙江省寧波市の鎮海で新しいポリプロ工場をスタートさせ、オンスペックとなった。
能力は30万トンで、2007年に建設を開始し、昨年12月に設備が完成した。製造技術と触媒はシノペックのもの。

同社は年産100万トンのエチレンコンプレックスを建設中で、エチレン、プロピレンと誘導品は3月終わりか4月初めにスタートする予定。

ZRCCはシノペックの製油所の一つで、原油処理能力は23百万トンあり、年産60万トンの尿素、100万トンのBTX、20万トンのポリプロを持っている。

既存のポリプロは製油所から原料プロピレンを得ており、エチレンコンプレックスがスタートするまでは既存ポリプロを停止し、そのプロピレンで新しいポリプロを稼動させる。

コンプレックス完成後のポリプロ能力は合計50万トンとなる。

中国は2009年に155万トンのプロピレン、412万トンのポリプロを輸入している。

なお、ZRCCのエチレンコンプレックスの誘導品の能力は以下の通り。

LLDPE    450 千トン
PP      300
EO/MEG  650
BTX     600
エチルベンゼン 650
MTBE  110
Butene-1   40
Butadiene   160
SM(JV)     620
PO (JV)    285
PG (JV)    100

SM、PO、PGはLyondellBasell との50/50JV(Ningbo ZRCC Lyondell Chemical )の事業で、SMとPOは併産設備。