2010年03月15日 |
藍山屯河化学、新疆ウイグル自治区でEPS生産開始 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
(上海発=特約) 藍山屯河化学 (Blue Ridge Tunhe Chemical) は3月初め、新疆ウイグル自治区の奎屯ー独山子石化パークでEPSの生産を開始した。 4億人民元を投じたもので、生産能力は12万トン。昨年9月に生産を開始したペトロチャイナの独山子石油化学の第二期計画の一部で、原料SMを同コンプレックスからパイプで受け入れる。 2008年7月に建設を開始し、当初はコンプレックス完成に合わせ、2009年に生産を開始する予定であった。 製品は新疆ウイグルや中国北西部に主に供給する。 現在、中国のEPSの能力は約330万トンで、2009年には中国全体で77.5千トンを輸入し、259千トンを輸出している。 藍山屯河化学は元の社名は新疆屯河工貿(Xinjiang Tunhe Industry and Trade Company)で、2008年に米国の不動産関連の投資会社Blue Ridge Capital と中国のオンライン旅行サービス会社で米国のNASDAQに上場している eLong, Inc のオーナーのJustin TangとのJVのBlue Ridge Capital Chinaが買収し、改称した。 今回のEPSのほかに、新疆ウイグル自治区の昌吉市に11万トンのPETと6万トンのPBTを持っている。 なお、Blue Ridge Capital Chinaは中国への投資のために14.5億ドルを集め、藍山屯河化学のほかに、不動産、水処理、新エネルギー、環境保護などに投資している。 昨年9月にスタートしたペトロチャイナの独山子石油化学の第二期計画は以下の通り。 製油所 10,000千トン エチレン 1,000千トン HDPE 300千トン All-density PE 600 千トン PP 550 千トン BTX 600 千トン SM 320千トン PS 130千トン EPS 120千トン (藍山屯河化学) Butadiene 130千トン SBR 100 千トン SBS 80千トン 自治区政府では誘導品計画の誘致を図っているが、現在具体化しているのは藍山屯河化学のEPSだけとなっている。 なお、独山子石油化学の第一期のエチレン能力は220千トンで、合計能力1,220千トンとなった。 |