2002年03月26日
旭化成、デュポンが中国でポリアセタール(POM)合弁生産
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:旭化成、デュポン、ポリプラスチックス

 旭化成は26日、米デュポン社の子会社であるデュポン・チャイナ・ホールディングと合弁会社を設立、2004年をめどに中国で高機能樹脂、ポリアセタール(POM)を生産すると発表した。
 
 ポリアセタールはデュポン社が「デルリン」などの商品名で生産,販売してきたもので、計画では江蘇省張家港市に約100億円を投じてポリマーとコポリマー年産2万トン設備(将来6万トンに拡大)を建設する。製品は、中国の国内向けは合弁会社が販売するが、海外向けはデュポンと旭化成がそれぞれ引き取って販売する。
 
 ポリアセタールは耐摩耗性、強靭性、耐薬品性などに優れた結晶性のエンジニアリング樹脂。自動車内部部品、OA機器、VTRなどの電子・電気部品、雑貨に使われている。旭化成では中国の現在のポリアセタール市場は年10万トンに及び、今後も急成長すると見ている。
 
 デュポンの同樹脂の生産能力は、日本のポリプラスチックス社と米ティコナグループ(年産27万トン)に次いで2番目(同17万トン)である。
 
<合弁会社の概要>
(1)会社名:未定
(2)資本金:32百万米ドル
(3)出資比率:旭化成グループ50%、デュポングループ50%
(4)製造設備:POM・コポリマー
(5)生産能力:第1期 年産20.000トン(将来60,000トンまで拡大予定)
(6)立  地:中国江蘇省張家港市
(7)着工予定:2002年8月(2004年春創業開始予定)
(8)販  売:中国国内 合弁会社が販売 (中国国外は両親会社が合弁会社から引き取り各々販売)