2007年12月13日
久泰エナジー、河北省で大規模石炭化学計画
【カテゴリー】:海外
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(上海発=特約)

 山東省の久泰能源(Jiutai Energy )は11月24日、河北省唐山市の曹妃甸(Caofeidian)産業パークでの大規模石炭化学計画に関して地方政府との間で協定を行なった。

 計画では、67億ドルの巨額を投資して、年産1,000万トンのメタノールと、それを使って300万トンのDME、100万トンのオレフィンを製造する。3段階に分け、2008年8月に建設を開始し、2015年完成を目指す。

 DMEとオレフィンで使用するメタノールは720万トンで、残りをどうするかは明らかにされていない。また、オレフィン計画の詳細も不明。

 本計画は山東省政府と河北省政府から強い支持を受けている。

 久泰は本拠の山東省臨沂市に250千トンのメタノールと150千トンのDMEプラントを持っている。

 同社は内蒙古のオルドスに150万トンのメタノールと100万トンのDMEを建設中。

 広東省広州市の広州南沙経済技術開発区では20万トンのDMEをスタートしており、第二期として同地に60万トンのDMEを建設中。

 更に、江蘇省張家港市では100万トン計画の第一期として30万トンのDMEプラントを建設中で、2008年1月に生産を開始する。

 既報の通り、張家港市では河北省の新奥集団(XinAo Group)が100万トン計画の第一期として20万トンのDMEを建設中で、カナダのメタネックスが参加した。
 
  既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=22310

 中国ではDMEはLPGやディーゼルの代替としてブームになっている。

 北部の都市の一部ではLPGにDMEを20%混ぜて都市ガスとして使用している。中国政府は都市ガス用のDMEの基準を決め、2008年1月から施行される。

 また、上海では上海交通大学、上海汽車(Shanghai Automobile )、上海華誼集団の研究チームがDMEの都市バス燃料の研究を行なっている。