2009年04月13日 |
韓国SK、武漢エチレン計画への参加を延期 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
(上海発=特約) 韓国のSKエナジーは昨年5月28日、シノペックの武漢エチレン計画に35%出資することで合意したことを明らかにした。アジア勢としては初めてのエチレン計画への参加で、韓国の李明博大統領の就任後初めての中国訪問に合わせて発表された。 既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=24228 正契約は2009年下期に調印される予定であったが、本年4月初め、中国SKのトップが中国メディアに対し、現在の経済危機のなかで、SKに十分な資金がないとして、この投資を延期することを明らかにした。 同社としては撤退の考えはなく、当初の構想どおり、エチレン計画に35%の出資をする予定としている。 シノペックの武漢エチレン計画は2007年4月にNDRCの認可を得ており、2007年12月にはシノペックはこれの鍬入れ式を行っている。2011年下期にスタートの予定で、本年3月にはイネオスから30万トンのHDPEの技術ライセンスを受けている。 計画は80万トンのエチレンコンプレックスを建設するもので、以下の誘導品が含まれている。 LLDPE 300千トン HDPE 300千トン PP 400千トン EO 100千トン EG 380千トン なお、業界筋の情報では、4月2日に武漢市当局とシノペック副社長がエチレン計画について話し合いを行っており、シノペックは現在の経済危機のなかでも武漢エチレン計画の戦略を変更しないと明言した。 SKの参加が遅れても、計画の変更はない模様。 |