2009年05月25日
福建省泉州市に台湾石化が年100万トンのエチレンセンターを計画
2020年には年300万トン規模の国家大基地へ
【カテゴリー】:海外
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 福建省泉州市で先週開かれた第11回海峡両岸経済貿易交易会で、台湾の台湾石化同業公会が、福建省泉州市泉港区の泉港石化工業区南墾片区にエチレン年産100万トンの石油化学センター建設を計画していることが明らかになった。

 同石化センターは第1期として2.4平方キロの敷地に60億ドルを投じて、エチレン100万トン規模のナフサ分解装置とポリプロピレン、エチレングリコール、スチレン、酢酸、合成ゴム、合成繊維など53品目のプロジェクトを取り上げ推進する。売り上げ目標約700億元。

 計画しているのは、和桐化学、大連化学、李長栄、長春人造樹脂、國喬石油化学、台湾合成ゴムの6社で、主な誘導品計画は次の通り。
 
 PP 400千トン
 SM 500千トン
 MTBE 160千トン
 MEK 60千トン
 VAM 350千トン
 NBR 30千トン

 具体化していくには、今後中国及び台湾両政府の承認を得ることが必要となる。これまで台湾プラスチックは中国政府の承認を受けられないままとなっているが、今回の台湾石化同業公会は楽観的である。

 引き続き用地を4.6平方キロに拡大し、2020年までに福建製油の1,200万トン石油精製設備建設と並行して、エチレン規模を年産300万トンに増設する。売上年2,000億元を目ざす。


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