2009年11月02日
三井化学、仏山市でポリウレタン事業化へ新会社
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学は2日、ポリウレタン事業強化策の一環として、中国華南地区仏山市に新会社を設立し、2011年初めから年産1万トン設備を操業すると発表した。

 新会社は日本名「仏山三井化学ポリウレタン」で資本金750万ドル。12月設立予定。

 計画では日産、トヨタ、ホンダなどが進出している華南地区に自動車内装材分野で成長が期待されるポリウレタンを生産・販売する。

 同社のポリウレタン生産基地は天津、上海に次ぐもので、ポリプロピレングリコール(ポリオール)をプレ調合する。この後、もう一方の原料であるTDIかMDIを自動車内装材制作の現場でポリオールと反応させ発泡ポリウレタンとする。

 TDI,MDIは日本から輸入するか、現地調達する。三井化学はポリウレタンシステムハウス計画をアジアで展開しており、仏山進出で中国3か所となり、タイ、インドネシア、マレーシア、日本を加えると合計7か所の生産基地を持つことになる。

 この結果、三井化学ではアジアでの日系顧客のシエア50%超を確保できるとしている。仏山市に隣接する広州市には日産自動車、ホンダ、トヨタなどが完成車の工場を持っており、有力なポリウレタンの供給対象となる。