2010年12月22日 |
日本ゼオン、シンガポールにS-SBR製造プラント建設 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:日本ゼオン |
日本ゼオンは22日、低燃費タイヤ用合成ゴムの需要増大に対応して、シンガポールで溶液重合法スチレンブタジエンゴム(S-SBR)の製造プラント建設を決定したと発表した。 計画によると、シンガポール ジュロン島でS-SBR(溶液重合法ブタジエンゴム=S-BRを併産)年産3-4万トン規模の製造プラントを第1期(稼働予定は2013年7月)と第2期(同2015年—2016年)に分けて建設する。 第1期の着工時期は2011年9月頃。投資額は「精査中」として明らかにしていないが、100億円を超えるとみられる。 同社は現在、徳山工場でS-SBR年産5万5000トン規模の生産能力を持つが、シンガポールでの立地を決定したことで、国内外に2大拠点を確保することになる。 今回、シンガポールでの立地を決めたのは、(1)生産環境の安定と安全性(2)主原料であるブタジエンが安定的に調達できる(3)市場(アジア、欧米)へのアクセスが便利—との判断で選択した。 同社は、S-SBRでのシェアが7-8%であるが、シンガポール1期、2期計画の稼働により、2020年までにシェアを20%以上に引き上げる方針である。S-SBRの売り上げ規模もトータルで350億円と、現在の3倍以上を見込んでいる。 |