2011年02月25日 |
「レアアース利用設備導入補助金(一次公募)」160件採択 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:経済産業省 |
経済産業省は25日、平成22年度「レアアース等利用産業等設備導入補助金(一次公募)」について、申請のあった中から緊急性の高い技術・設備に焦点を当て、計160件の採択を決めたと発表した。 これにより、レアアースを利用する次世代自動車や関連部素材等の国内立地を確保し、現状のレアアース国内需要年間約3万トンに対して約1万トン分の使用量低減効果が期待できるとしている。 申請数は175件(うち中小企業63件)で、採択数160件(同50件)、総額331億円を交付する。 わが国主要産業の国際競争力維持・強化に必要不可欠な原料であるレアアース等の使用を極力減らす技術、また使用しない技術を活用した製造プロセスの開発・導入を支援することで、レアアースの供給不安のない強靱な産業構造を実現する。 酸化セリウム代替研磨剤の製造設備導入事業、革新的プロセスによるネオジム焼結磁石の量産設備導入事業等、計160件の採択を決めた。採択決定は、外部有識者で構成する第三者評価委員会で審査して行った。 わが国政府は、昨年7月に中国で起きたレアアース輸出枠の大幅削減や、対日輸出停滞を受けて、同年9月レアアース総合対策をまとめ、補正予算1000億円(うち設備補助分420億円)を組み込んだ。 採択案件(160件)の内訳は以下の通り。 (1)レアアース等の使用量低減・代替 :65件 (2)リサイクル :62件 (3)供給源の多様化 (米国、豪州など) :7件 (4)ユーザー産業によるレアアース等の試験・評価設備の導入 :26件 なお現在、引き続き二次募集を実施中である。 関連記事 :http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile/NCODE/30889 |