2011年04月11日 | |
昭和電工、導電性インクの製造・販売で米社と提携 | |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:昭和電工 |
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昭和電工は11日、今後高い成長が見込まれる「プリンテッド・エレクトロ二クス分野」で、米国のベンチャー企業、NovaCentrix社(ノバセントリックス=本社:テキサス州)と提携したと発表した。今後同社製品である導電性インクの輸入販売とライセンス生産、共同開発などを行う。 NovaCentrix社が持つ光焼成装置(商品名PulseForge)と導電性インク(商品名Metalon)は、昭電子会社の昭光通商が4月から日本国内と一部アジア地域で販売を開始する。 プリンテッドエレクトロ二クスとは印刷を利用し電子部品を製造する技術のことで、従来の半導体や金属、絶縁体といった材料を個別に成膜する方法に比べて製造工程が大幅に簡略化される。用途としてディスプレーや太陽電池、有機EL照明等の幅広い分野への応用が期待されている。 NovaCentrix社は、このプリンテッドエレクトロ二クス分野で重要な要素である配線技術に実績を持つベンチャー企業で、金属粒子を含むインク(導電性インク)を印刷した後、熱処理によってインク内の金属粒子を焼結させて導電性を持つ配線を製造・販売している。 昭和電工は、独自の金属材料や有機材料技術を活用し、NovaCentrix社と導電性インクの新たな技術開発に共同で取り組む。現在の導電性インクの性能を改善し、耐久性や導電性の一層の向上を目指す。 導電性インクはすでにスマートフォンや太陽電池の部材に一部使用されており、現在の国内市場規模は300億円と推定されているが、2020年に1000億円に拡大する見込み。昭電はこのうち500億円の売上げ獲得を目指す。 なお両社は4月13日から東京ビックサイトで開催される「第1回プリンテッドエレクトロ二クス フェア」(第21回ファインテック ジャパン内)に製品を出展する。 【NovaCentrix社 概要】 ◇社名 :NovaCentrix(ノバセントリックス) ◇本社 :米国テキサス州 ◇設立 :1999年 ◇代表者 :CEOチャールズ マンソン(Charles Munson CEO and President) ◇事業内容:光焼成装置 PulseForge Photonic CuringとMetalonインクの販売 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1302492599.doc |