2014年01月08日
昭和電工、ベトナム・アルミ缶メーカーの株式取得
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:昭和電工

昭和電工は8日、子会社の昭和アルミニウム缶(本社:東京都品川区、遠藤政宏社長)と共同で、ベトナムのアルミニウム製缶メーカーであるレグザム・ハナキャンズ社の株式91.75%を取得することで合意したと発表した。3月中には正式取得する。

昭和アルミニウム缶は、1971年に日本で最初のビール用アルミ缶を製造販売した実績を持つが、最近は国内市場の成熟化が進み、新たな事業展開が課題となっていた。

ベトナムは人口が約8500万人と多く、平均年齢が27歳と若い。経済発展に伴い家庭用冷蔵庫の普及が急速に進むなど、ビール用アルミ缶の需要拡大条件がそろっている。

今回、株式取得するハナキャンズ社は、ベトナム北部の工場に年産13億本のアルミ缶製造能力を持つ。同国内にはアルミ缶製造メーカーが6社あるが、ハナキャンズ社は規模では国内第2位。また、多くのメーカーが南部地域に集中しているため、北部地域では最大規模の工場となる。

昭和電工グループは、アルミニウム缶事業を引き続き高収益をめざす「成長」事業と位置付けてきた。今回の買収はその事業戦略の一環となる。

<取得する会社の概要>
(1)会社名  Rexam-Hanacans Joint Stock Company
(2)本社所在地  ベトナム社会主義共和国バクニン省(首都ハノイより20km)
(3)代表者  Man Ngoc Anh
(4)資本金  383,987百万ベトナムドン(約18億3千万円)
(5)株主  Anh氏一族他 83.57%、HANAKA グループ3社 16.43%(本株式譲渡後 HANAKA 8.25%、昭和アルミニウム缶 90%、昭和電工1.75%)
(6)営業品目  ビール・飲料用アルミニウム缶の製造販売
(7)設立  2006年
(8)従業員数 約140名


ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1389157624.pdf