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2000年10月30日 |
今年のフェノール年間生産量、90万トン越えも |
需給ショート状態、公称生産能力の89万トンを上回る |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
業界筋によると、フェノールの生産は、BPA(ビスフェノールA)向けを中心に旺盛な引き合いが続いていることから各社ともにフル稼働が続いており、今年は全社の公称能力を超え90万トンを越える可能性が出始めている。 日本のフェノールの生産能力は各社合計で年産89万トンだが、昨年の年間生産量は88万8,000トンと既にフル稼働状態となっている。 今年についても、引き続きBPAが対前年比で2桁の高い成長を示しているのを始め、フェノール樹脂も対前年比1~2%程度増加しており、こうした需要の伸びに支えられて各社ともにフル生産となっている。 フェノールメーカーでは、輸出についてはスポットを中心に削減しているが、一部メーカーでは新増設を控えていることもあり、第三国間での輸出も本格化させている。 こうした需給のショート化は全世界的に続いており、輸入についても玉確保ができない状況から、当面は自社プラントの稼働を維持の動きが続くと見られている。 なお、今年の1~9月のフェノールの累計生産量は68万1,647トンで対前年比では6.5%増となっている。 |