2014年12月11日 |
三井化学、 世界初ポリウレタン材料 2製品事業化 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:三井化学 |
三井化学は11日、新規の脂肪族イソシアネートを用いたエラストマー材料、FORTIMO(フォルティモ)及びポリイソシアネートSTABiO(スタビオ)の2製品の事業化を決めたと発表した。2015年4月から販売開始する。 1つは自動車用材料、もう一方は自動車用塗料として開発した新規製品で事業化は世界で初めて。同社ウレタン事業の基盤強化につなげる。 エラストマー材料の「フォルティモ」は、当面原料のイソシアネートまでを鹿島工場で生産し、名古屋工場で最終製品化する。またポリイソシアネートの「スタビオ」は自動車・プラスチック用塗料が中心用途となる。とりあえず関連会社の現有設備を有効利用するが、2016年8月をめどに大牟田工場(福岡県)にイソシアネートモノマーの併産プラント(年産能力2,000トン)、名古屋工場に誘導体製品製造の新設備を稼動させ、量産体制を整える。 ■FORTIMO(フォルティモ) ◇製品形態 ・1,4-ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン(1,4-H6XDI)及びこれを用いたポリウレタンエラストマー材料 ◇特長 ・既存イソシアネートでは実現できなかった高弾性、高耐久性、高耐熱性 ・ポリウレタンエラストマー(熱可塑性ポリウレタン、熱硬化性ポリウレタン)の成形時間短縮 ・無黄変性 ◇主な用途 ・自動車用エラストマー材料、弾性繊維等の衣料材料、医療用チューブ、高耐久性工業部材など ■STABiO(スタビオ) ◇製品形態 :1,5-ペンタメチレンジイソシアネート(PDI R)を用いたポリイソシアネート ◇特長 ・既存の1,6-ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)系を上回る高い反応性を発現 ・塗料や接着剤製品の耐薬品性向上、塗料の耐傷つき性向上、高光沢を実現 ・無黄変性 ・バイオマス度70% ◇主な用途 ・自動車用塗料、プラスチック用塗料、粘接着剤など ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1418270650.pdf (英文) Launch of Two High-Performance “One-of-a-Kind” Polyurethanes http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1418270650.pdf |