2015年02月16日
昭電・川崎の資源利用水素設備に国が利子補給
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:昭和電工
融資認定を受けたガス化設備

昭和電工は16日、川崎事業所に使用済みプラスチックを主原料とした水素製造設備を増強すると発表した。経産省から資源有効利用促進法に基づく利子補給融資認定を受けたため、有利な条件で展開できる見通しだ。

川崎事業所では基礎化学品の一つであるアンモニアを生産しているが、この原料となる水素は主に使用済みプラスチックをガス化して製造する。

今回、この水素製造設備を現有年産6万4,000トンから9万4,000トンに3万トン拡大することにした。
これに伴い使用済みプラスチック処理設備を増強する。プラスチックの原料利用率も60%以上に高める。

こうした設備計画が経産省から平成26年度の資源有効利用法に基づく利子補給事業に認定された。
設備資金は日本政策投資銀行から融資を受けるが、国が0.4%の利子補給を行う。
増設工事にはすでに着手しており、2015年7月には完成の予定だ。投資額などは非開示。

アンモニアは合成繊維の製造や自動車部品などの金属表面処理、火力発電所などでの窒素酸化物(NOX)除去など幅広い分野で使用され社会生活に不可欠。また、使用済みプラスチックを原料化した同社の液化アンモニア「エコアン」は、電力会社からグリーン調達品として認定されている。


ニュースリリース

「資源有効利用促進等資金利子補給金制度」に基づく借入を実施
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1424062272.pdf

温室効果ガス削減の取り組みについて栃木県より表彰
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1424062272.pdf