2005年12月20日 | |
旭化成ケミカルズ | |
シンガポール最大の水処理設備に「マイクローザMF」採用決定 旭化成ケミカルズ株式会社 シンガポール最大の水処理設備に「マイクローザMF」採用決定 旭化成ケミカルズ株式会社(社長:藤原 健嗣、本社:東京都千代田区)はこのたび、シンガポールの国家プロジェクトである下水二次処理水回収(NEWater プロジェクト)の第4期プロジェクト、ウルパンダンプロジェクト(Ulupandan PJ)で弊社の精密ろ過膜「マイクローザ? MF」の採用が決定いたしましたので、お知らせいたします。 記 1. 今回の受注内容 シンガポール政府は、水不足解消のため、国家プロジェクトとして、2002年より膜法による下水二次処理水回収(NEWater プロジェクト)を実施してきました。今回弊社が受注したウルパンダンプロジェクトはベドック(Bedok)、クランジ(Kranji)、セレター(Seletar)の各下水処理場に続く第4期目のプロジェクトであり、シンガポール最大の規模となります。 【受注内容】 <ウルパンダンプロジェクト> (1)場 所 シンガポール ウルパンダン下水処理場 (2)施工業者 Keppel Seghers Engineering Singapore Pte. Ltd. (3)使用者 シンガポールPublic Utilities Board(PUB=政府水道局) (4)用 途 半導体産業用水、貯水池への供給水(Indirect Portable Water)、 ジュロン地区化学工業用水 (5)処理能力 191,000m3/日 MF生産水量 (6)稼動時期 2006年12月末予定 2.旭化成ケミカルズの「マイクローザ?MF」 浄水用精密ろ過膜「マイクローザ? MF」は、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)製中空糸で、物理的強度や耐薬品に優れた膜であり、濾過水質としては常に濁度を0.1以下にすることができ、また細菌や病原虫(クリプトスポリジウム等)も完全に除去できます。旭化成ケミカルズはフッ素系樹脂PVDF膜の先駆者で、現在大量水処理分野ではPVDF膜が主流となっています。 「マイクローザ?MF」を用いた膜式浄水プロセスは、これまでの凝集沈殿砂濾過法に代わる浄水プロセスとして、すでに8年を超える長期の安定稼動実績もあり、世界最大級の8万m3/日クラスの浄水場3箇所を含んで世界中で約500箇所の稼動実績があります。日本のメーカーとしては圧倒的なシェアを誇り、顧客からの高い信頼を得ています。 3.浄水用「マイクローザ? MF」の技術特長 (1)物理的強度、耐薬品性に優れるPVDF膜の中でも独自の製膜技術により、更なる長寿命化を実現しています。 (2)孔径0.1μmで均質な膜構造で微細粒子の除去性に優れます。 (3)複合膜と異なり、膜の剥がれの問題もありません。 (4)空孔率が高く透水性に優れます。 (5)外圧濾過方式で高濁度原水に対しても高い濾過安定性を持ちます。 (6)豊富な実績から様々な原水に対応してきており、原水に応じた運転技術を確立しています。 4.旭化成ケミカルズの水処理事業戦略 弊社では、高付加価値事業の一つである膜分野を今後の有力な成長領域とし、その中核となる水処理事業の強化を図っております。弊社の精密ろ過膜「マイクローザ MF」及び限外ろ過膜「マイクローザ?UF」は、大量水処理、エレクトロニクス、自動車、医薬食品および環境関連などの各分野において、最先端の膜ろ過技術により世界各国で幅広い採用実績があります。 また、上記の精密ろ過膜「マイクローザ?MF」を使用した排水処理方法である膜分離活性汚泥法「マイクローザ?MBR(Membrane Bioreactor)」も本年、中国の大型石油化学プラントでの採用が2件決まるなど、世界的に排水回収のニーズが高まる中、順調に実績を伸ばしております。 今後も水不足が深刻化しているアジア、米国、および環境対応要求の強い欧州などの地域での水処理事業の推進を加速していきます。 本年秋には、静岡県富士市のマイクローザ工場の「マイクローザ MF」を年産2万本(100万〓)から5割増の3万本(150万〓)へ生産能力増強を完了し、世界最大規模の生産能力とするとともに、中国における組立工場の検討をしています。今後もさらなる生産能力の増強、新膜の研究開発および販売体制強化に取り組み、この分野での世界トップグループの地位を揺ぎないものにしていく計画です。 以 上 【本件に関するお問い合わせ先】 旭化成株式会社 広報室 TEL 03−3507−2060 旭化成ケミカルズ株式会社 マイクローザ事業部 TEL 03−3507−2682 |
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