2007年04月26日
カネカ
塩化ビニール樹脂の価格修正について

— 6月1日納入分より、キログラム当たり15円〜20円の値上げ —
株式会社カネカ 広報室(2007年4月26日)


 株式会社カネカ(本社:大阪市北区。社長:大西正躬)は、原料高騰を受け塩化
ビニール樹脂(以下、PVC)の販売価格を修正する。具体的には、現行価格に対し
キログラム当たり15〜20円(12%以上)の値上げとし、6月1日納入分より実施する
。対象は汎用PVCの他塩ビペースト樹脂、架橋塩ビ、酢ビコポリマー、塩素化塩ビ
等全ての品種で実施する。

  当社は、平成18年6月末にキログラム当たり15円の値上げを実施した。当時、4
〜6月期のナフサ価格は、キロリットル当たり48,800円であったが、その後7〜9月
には54,100円まで高騰した。しかし、10月以降は沈静化し48,000円前後で推移する
に至った。一時弱含みに推移したナフサ動向を受け年明けには、PVCの価格も若干
の下方修正を実施した。年初から緩やかに反転を始めたナフサ価格は4月から再び
急騰し、現在は60,000円近いレベルで推移している。
この間当社は、継続的にコスト吸収に努力してきたが、今般の原料高騰分について
は限界を大幅に超えるものである。

  PVCの輸出価格は、既に昨年末以来トン当たり100ドル以上の上昇となっている
。引き続き、中東情勢は緊迫の状況下にあり、短期間で解決が図られる可能性は低
く、投機的な要因も絡みながら、この基調はしばらく続くものと考えられる。かか
る情勢を踏まえながら、国内における原料動向を見極めるべく今日に至った。
今回の値上げは、足元の国内需要が停滞する状況下で、原料高騰分の転嫁のお願い
になるが、先行き不透明な情勢下、いつまでも不採算の状況を許容するわけにはい
かないと判断した。
以上


カネカ 広報室


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