2009年11月18日
武田薬品工業
酸関連疾患治療薬TAK-438の逆流性食道炎を対象とした臨床第2相試験開始について

2009年11月18日

当社は、このたび、酸関連疾患治療薬TAK-438の逆流性食道炎を対象とした臨床第2相試験を日本において開始いたしましたのでお知らせします。

本薬は、既存のプロトンポンプインヒビター（以下、「PPI」）と異なる作用機序を有する自社創製のカリウムイオン競合型アシッドブロッカー（P-CAB）であり、胃酸分泌に必要なカリウムイオンのH+,K+-ATPaseへの結合を阻害することにより、酸の分泌を抑制する薬剤です。既存のPPIと比較して、強力な胃酸分泌抑制作用、短時間での作用発現、長時間の作用持続を示すことが臨床で期待されています。

当社の医薬開発本部長 Nancy Joseph-Ridgeは、「本薬は、より強力に胃酸を抑制することよって、酸関連疾患の治療薬として広く使用されているPPIを上回る臨床効果が期待される薬剤です。逆流性食道炎などの酸関連疾患に苦しむ患者さんへの有効な治療オプションとして本薬を提供できるよう一日も早い承認取得を目指し、引き続き開発を進めてまいります」と述べています。

以上

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