2002年01月08日 |
エチレン系製品の昨年11月の輸出、前年の14.2%増 |
差し引きの出超量は前年の15.3%増に |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:経済産業省 |
経済産業省製造産業局が8日に明らかにしたところによると、エチレンとエチレン系誘導品の昨年11月における輸出入実績は、輸出も輸入もともに前年同月を上回った。特に輸出の伸び大きかったので、差し引きの輸出超過量も大幅に拡大した。ただし前月に比較すると、例年の季節変動パターン同様に輸出も輸入も縮小している。 同局の集計によると、昨年11月のエチレン系製品の総輸出量(合計15品目合計)はエチレン換算で18万2,900トン、総輸入量(14品目合計)は同2万9,900トンとなった。差し引き15万3,000トンの出超である。エチレン生産量に対する輸出比率は30.0%、また、エチレンの内需(エチレンの生産プラス輸入マイナス輸出)に対する輸入比率は6.6%となる。 これらを前年同月の実績に比較すると、輸出は14.2%増、輸入は9.0%増、出超量は15.3%増ということになる。輸出比率は4.6ポイント、輸入比率は1.1ポイントそれぞれ拡大している。前月比は輸出が9.3%減、輸入が23.0%減となる。 主要製品の輸出を前年同月に対比すると、SMの69.3%増(エチレン換算輸出量2万8,602トン)、エチレンの33.3%増(総輸出量3万4,550トン)、HDPEの25.9%増(エチレン換算輸出量2万504トン)、VCMの20.1%減(同2万279トン)、EGの19.4%減(同8,325トン)--などが特に目を引く。 一方の輸入では、EGの48.6%増(エチレン換算輸入量1,952トン)、HDPEの25.5%増(同3,037トン)、LDPEの21,2%増(同1万2,838トン)、EDCの49.0%減(同4,908トン)--などが目立つ。 この結果、1~11月の累計は、輸出が186万7,700トン(前年同期比5.3%減)、輸入が37万100トン(同2.0%減)となった。差し引き149万7,600トンの出超(6.1%減)である。 |