2002年12月17日
SMも内需が引き続き好調、11月は前年の4%増
輸出は供給力不足のため大幅減、在庫が極度の低水準
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

 日本スチレン工業会の集計によると、SM(スチレンモノマー)の11月の総出荷数量は25万8,640tとなった。前年同月を5%下回っている。前年を下回ったのは、SMプラントのトラブルと定修が相次いだことによって生産が11%もの減少となり、それに伴い輸出を大幅にカットするところが続出したためと見られる。同月の輸出量は7万6,050tで21%もの減少となっている。
 
 しかし一方の内需は18万2,590tで前年同月を4%上回っている。6ヵ月連続の前年同月超えである。これは、PSをはじめ、ABS、EPS、合成ゴムの各分野の需要が引き続き活発であったことによるもの。
 
 他方、総生産量は23万8,365tにとどまった。こうした結果、月末在庫は前月比9%減、前年同月比22%減の5万6,149tとなった。92年いらいの極度の低水準で、在庫率はわずか0.22ヵ月分にすぎない。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/02C17006.tif