2002年01月08日
依然として活発なプラスチック製日用品の輸入
ここでも中国製品が圧倒的多数占める
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:財務省

 プラスチック製日用雑貨の昨年11月の輸入通関数量は7,860トンとなった。前年同月の実績を16.2%上回っている。これに伴う1~11月の累計は7万5,638トンとなる。前年同期より14.7%多い。いずれの場合も圧倒的多数を中国品が占めている。PE袋など軟質製品にとどまらず、輸送コストのかかる硬質製品でも中国品の輸入圧力が着実に強まってきている感じだ。
 
 財務省の昨年11月の輸入通関統計によると、プラスチック製日用雑貨の輸入数量は、食卓・台所用品が3,172トン(前年同月比104.9%)、洗面・化粧用品が484トン(同201.7%)、その他の家庭用品が4,204トン(同120.1%)の合計7,860トン(同116.2%)となっている。
 うち中国製品は、食卓・台所用品が1,500トン(同109.2%)、洗面・化粧用品が247トン(同218.6%)、その他の家庭用品が2,319トン(同136.3%)の合計4,66トン(同127.5%)となっている。全体の51.7%を中国製品が占めているわけで、伸び率でも他の国に大きく差をつけている。
 一方、1~11月累計の全体の実績は、食卓・台所用品が3万2,356トン(前年同期比117.1%)、洗面・化粧用品が2,766トン(同90.%)、その他の家庭用品が4万516トン(同114.8%)の合計7万5,638トン(同114.7%)となっている。うち中国製品は、食卓・台所用品が1万3,911トン(同140.5%)、洗面・化粧用品が1,326トン(同10.%)、その他の家庭用品が2万477トン(同121.8%)の合計3万5,714トン(同127.7%)となっている。全体の47.2%を占めており、伸び率も平均を上回っている。大手スーパーなど量販店が、プラスチック製家庭用品についても安価な輸入品に対する依存度を高める傾向にある点がはっきり表れているといえる。