2002年12月20日
塩ビ需要の回復顕著、前年比プラス確実に、11月実績
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

 塩ビ工業・環境協会(VEC)は20日、11月の塩ビ樹脂、モノマー生産、出荷実績を発表したが、樹脂は生産19万9,919トン(前年比114.8%)、出荷計は19万5,778トン(110.3%)で、ともに7月以降連続の前年比増となった。モノマーも生産24万5,674トン(116.1%)、出荷24万6,465トン(117.3%)と、ともに前年実績を大きく上回った。
 
 塩ビ樹脂の需要は、とくに後半以降回復が順調で、1-11月の累計生産量は、201万7,031トンとなった。これに12月分を加えると、年間トータルは2001年の219万5,220トンを上回ることは確実。モノマーも3ー5月頃の不振を夏場から取り戻した。1-11月累計269万4,537トンで、昨年の年間生産量289万4,447トンまで、あと20万トンとなった。
 
 同協会の武田正利会長(鐘淵化学工業社長)は、20日の記者会見で「需要は確かに後半から回復してきた。一時は値上げ前の仮需という見方もあったが、それだけでもなさそうだ。ただ来年どうかといわれても、米国経済の動向や中東問題、原料価格動向など、不透明な要素が多くてなんともいえない。去年ほど悪くはない、今年とほぼ同じ水準で推移すると見ていいのではないか」と語った。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/02C20001.tif

●2002年/年度塩ビ樹脂生産出荷実績
http://www.chem-t.com/link/data/pvc/2002pvc.html

●2002年度塩化ビニルモノマー生産・消費・在庫実績
http://www.chem-t.com/link/data/pvc/2002vcm.html