2002年12月25日 |
三菱化学産資、中国国家大劇院の屋根材にチタン複合材受注 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:三菱化学、三菱化学産資 |
三菱化学産資(本社:東京都千代田区、藤井 正教社長)は25日、2004年末の完成を目標に北京市に建設中の中国国家大劇院の屋根材として、新日本製鐵のチタンコイルを使用して同社が開発した、チタン複合材(商品名:アルポリックfr/TCM)の採用が決り、契約締結したと発表した。 この国家大劇院は、中国政府が世界有数のマルチファンクショナルな国立劇場を建設しようと、フランスのポールアンドリュー氏が設計したデザインを採用し具体化したもので、人民大会堂に沿った一等地に建設される。 コンサートホール、オペラハウス、伝統芸能演芸場の三つのホールからなり、総座席数は6000席。人工湖の中に卵形の縦:220m,横:150m,高さ:49mのドーム状で、屋根部分はガラス部分と、チタン複合材部分からなるユニークなデザイン。同社は、来夏から年末にかけて約43,000〓のアルポリックfr/TCMを納入する。 アルポリック/frシリーズは、耐火性の高い樹脂と無機物を混合した芯材をアルミニウムではさんだサンドイッチ構造をしており、日本を含め主要国で不燃材として認定されている。軽量性、平面性、加工性の良さなどから各国で採用が増えているという。 中国では、引き続き浙江省杭州市の杭州大劇院の屋根材としても同社チタン複合材の採用が決定しており、同社では今後も、建築材料分野への拡販につとめていく方針だ。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=519 |