2002年12月27日
PVCの中国向け価格、1月分は570〜580ドルにアップ
12月分を20ドル上回るレベルに改善
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:大洋塩ビ、東ソー

 大洋塩ビなどわが国のPVC(塩ビ樹脂)メーカーは、かねてから中国との間で同樹脂の来年1月渡し分の輸出価格の交渉を進めていたが、トン当たりCFR570〜580ドルで相次いで契約した模様。
 
 今年12月分の価格は同550〜560で、11月分より同30ドル底上げされたが、来年1月分はさらに同20ドル引き上げられることになったわけ。旺盛な需要を睨んでの大洋塩ビを中心とした日本側各社の強腰の交渉が中国側を押し切った。最近のボトムの昨年12月に比べると同160〜170ドル高い。
 
 また、VCMについても東ソーなど日本側各社が値上げを強く求めて現在交渉中。ナフサが急騰しているので少なくとも同20ドル、できれば30ドルのアップが必要と主張している。同510〜520ドルに引き上げたい考え。年内の決着を目指す。