2003年01月06日
呉羽化学、「ベセーラ」新グレード追加、グローバル展開へ
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:クレハ

 呉羽化学工業は6日、レトルト食品などの包装用に使われるハイバリヤー・ラミネート基材「ベセーラ」のラインアップに新グレードを追加し、グローバル市場へ向け本格展開すると発表した。高付加価値製品事業強化の一環となる。
 
 「ベセーラ」は、ポリアクリル酸系樹脂を中心に、他種類のフィルムを何層か張り合わせたコートフィルムだが、バリアー性が高いという特徴をもっている。これまでグレードを増やして適用範囲を広げてきたが、新たに2003年春を目標にナイロンフィルムを基材としたARタイプを本格展開する。さらに加熱殺菌をしない用途向けに開発したEタイプを上市する。
 
 「ベセーラ」は、とくに従来の缶詰に代わる食品容器として、このところ需要が急増している。このため同社では、今年中に供給能力を3倍増する。海外ではすでに欧州の数社にサンプルを提供済みだが、いずれも高い評価を得ているところから、今後グローバルに本格展開していく方針である。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=533