2003年01月08日
アジアのオレフィン相場、年明け後も続伸
エチレンも一部には500ドルでの成約が
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 エチレンセンター筋の調査によると、アジア地域におけるオレフィンの相場が年明け後も上昇を続けている。極東におけるエチレンの2月初旬から中旬渡し分の成約の中には、CFRトン当たり500ドルを若干超えるものも見られる。
 
 アジア地域全体のエチレンの価格は、同460〜510ドルの間となっている。昨年末に比べると20〜30ドルのアップとなる。
 一方プロピレンの場合は550〜600ドルが通り相場となっている。昨年末に比較すると40ドルがらみの上昇である。
 
 続伸の主たる要因は、イラク情勢の緊迫化とベネズエラのゼネストに伴う原油ならびにナフサの続騰と、需給バランスのタイト化にある。特にプロピレンの逼迫感は日増しに強くなっており、今後反落する可能性は極めて薄いと見られている。